サイゾーpremium  > 連載  > CYZO×PLANETS 月刊カルチャー時評  > 松尾スズキ×すぎむらしんいちの『老人賭博...

──趣味の細分化が進み、ますます男女の垣根がなくなりつつある"マンガ"。いくら売れなくなってきているとはいえ、マンガ大国日本の底力は健在です! 何を読んだらいいかわからない? ならばまずはこれを読め!

2011年10月号 COMICクロスレビュー

■『ブラよろ』作者が描く戦時下の若者たち

1110_tokkounoshima.jpg

『特攻の島』(3巻)
作/佐藤秀峰
掲載/「週刊漫画TIMES」(芳文社)
価格/620円 発行日/8月9日
大東亜戦争末期、福岡海軍航空隊所属の予科練生・渡辺裕三は自ら志願し、人間魚雷「回天」が出撃する島にやってきた。兵器としては欠陥が多すぎる回天に乗り込めば、死は免れないという事実を前に渡辺は、「なぜ自分がここで死ぬのか?」「死ぬことに意味を見いだせない」と思い悩みながら、同期や上官と共に戦いに参画していく。

【脚本/演出家・麻草評】
★★★★☆☆☆☆☆☆
主人公の空転も、目新しさはなく
リアリティ皆無の小劇場的青春モラトリアム特攻も
の。「殺せない戦争」=「欠陥特攻兵器回天」を軸に、空転する主人公の葛藤を描くも、目新しい描写はなく、一定の需要へ向けた安定供給作の感アリ。3巻では、共に志願した同期の桜が主人公を守るために囮になるが、動機が主人公への感情移入というのは空転しすぎではないか。やはりヒロインの不在が大きな枷なのか? 段々とぼやけて不確かになっていく表紙絵の自画像演出は面白い。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2025年5月号

新・ニッポンの論点

新・ニッポンの論点

NEWS SOURCE

インタビュー

連載

    • 【マルサの女】名取くるみ
    • 【笹 公人×江森康之】念力事報
    • 【ドクター苫米地】僕たちは洗脳されてるんですか?
    • 【丸屋九兵衛】バンギン・ホモ・サピエンス
    • 【井川意高】天上夜想曲
    • 【神保哲生×宮台真司】マル激 TALK ON DEMAND
    • 【萱野稔人】超・人間学
    • 【韮原祐介】匠たちの育成哲学
    • 【辛酸なめ子】佳子様偏愛採取録
    • 【AmamiyaMaako】スタジオはいります
    • 【Lee Seou】八面玲瓏として輝く物言う花
    • 【町山智浩】映画でわかるアメリカがわかる
    • 【雪村花鈴&山田かな】CYZOデジタル写真集シリーズ
    • 【花くまゆうさく】カストリ漫報
サイゾーパブリシティ