サイゾーpremium  > 連載  > CYZO×PLANETS 月刊カルチャー時評  > 原宿カルチャーがAKB48に反旗を翻した...

──今、本当に注目すべき音楽とはなんなのか? 「ROCKIN'ON」では読めない、新世代による新世代のためのミュージック批評。

2011年10月号 MUSICクロスレビュー

■ポストAKB48筆頭格? ももクロ初アルバム

1110_momokuro.jpg

『BATTLE AND ROMANCE』
ももいろクローバーZ
発売/キングレコード
価格/2800円
発売日/7月27日
スターダストプロモーション所属の10代女子5人によるアイドルユニット。08年の結成後、握手会やハイタッチ会など地道な活動を続けてきたが、身体能力を活かしたアクロバティックなダンスや、人気作曲家・前山田健一の楽曲参加以降(10年~)は音楽的にも注目を集め、今春ブレイク。4月にはメンバー・早見あかりの脱退もあったが、初のフルアルバム発売までこぎ着けた。


【ライター・天井評】
★★★★★★☆☆☆☆
絶対的P不在ゆえの目まぐるしさ
芸人やグラドルと仕事を取り合い、ロックバンドと共演もする今のアイドルに「らしさ/らしからぬ」もないだろう。USTも背景に開放・拡張された「現場」でアイドルは、「キャラ/役割」を全力で演じ、ネタを提供し続ける。絶対的P不在のももクロらしく、複数の制作陣が入り交じる本作は早着替えのように展開目まぐるしい。が、冒頭曲の前口上=キャラ設定が世界観を担保することでストーリー性=ブランドは揺るがず。統一感はないが求心力は高い。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2024年11月号

サヨクおじさんが物申す 腐敗大国ニッポンの最新論点

NEWS SOURCE

サイゾーパブリシティ