――大手メディアが地味なウェブサイトを量産する中、ナチュラルボーン・ネットカルチャーを地で行く男たちに注目が集まっている。「オモコロ」などで知られるバーグハンバーグバーグ(BHB)の代表取締役・シモダテツヤ氏に、ネットユーザーの心をつかむ秘訣を聞いてみた。
(上段)BHB社サイト。コンテンツは多いが、さすがの見やすさ。(中段)「インド人完全無視カレー」は完売済み。(下段)ヤンキーとは、発想の勝利。
──「インド人完全無視カレー【※1】」、「社長がヤンキーに〆られながら人材募集【※2】」など、BHBの作るサイトは、公開のたびに話題になりますね。
「たぶん画像のインパクトが強いからじゃないでしょうか。うちの場合、ページを作るときは、『は?』となってしまうようなタイトルと、最初に目に入ってくる画像がすべてだと思っています。そこで閲覧者に引っかからなければ、肝心の内容を読んでもらえないですからね」
──つまらなそうなページは、一瞬で閉じちゃいますからね。それを踏まえて、大手メディアのサイトはどう変えればウケそうですか? まず大手紙3紙を読み比べられるニュースサイト「新s」から。
「(しばらく眺めてから)……うーん、全体的に字が多すぎて、僕みたいな頭の悪い人間は苦手意識を持ってしまうかもしれません。あと、顔を出している編集長たちの写真は、もっとヘンな髪形やヘンな表情にしたほうがいいかもしれません。真面目なサイトであればあるほど、かっこわるいというギャップが活きてくると思うので。個人的に僕が見たいだけかもしれませんが」
──大手メディアが作るサイトは、全体的に情報量が多いですね。