■島田紳助とは「味のわからない人」である
彼の経営していた各店は、現在平常営業を続けている様子。スタッフブログなどでも言及はナシ。(写真は西麻布「寿司 はせ川」)
宮古島の喫茶店「TOMURU」のほか、東京・西麻布の「寿司 はせ川」、「お好み焼き のろ」など、飲食店オーナーとしての顔も持つ紳助。果たしてそちらの実力はどんなものだったのか? 自腹・覆面のレストラン評論家・友里征耶が斬る!
島田紳助が経営していた「寿司 はせ川」(港区西麻布)のホームページを見ると、「子どもの頃、寿司屋になりたかった。大阪で店を構えて自分は満足してたけど、店員たちが『東京に行きたい』と熱く言うので今回店を出した」というようなことが書いてあるんですね。しかし、私に言わせれば、その挑戦は無謀というか、紳助と店員たちは東京のまともな寿司を食べたことがなかったんだろうな、と思います。
07年9月に「はせ川」が西麻布にオープンしてひと月くらい後に、足を運びました。お店は2階なんですが、階段にズラッと開店時の祝花があった。それが、うつみ宮土理に古田敦也、石田純一、井上公造と、また微妙な面々で……。そしてお店に入ると、店員が皆、インカムを付けてるんですね。そこから「これは寿司屋じゃないな」と。そんな高級寿司はないですよ。それに、たくさん客が押し寄せてくるならともかく、私が行った平日の夜はガラガラでしたからね(笑)。