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落札率は"ほぼ100%"──

築地移転事業で談合疑惑 石原が執着する五輪誘致に関係!?

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――環境基準の4万倍に達するベンゼンに猛毒のヒ素、水銀、六価クロム、カドミウム……。高濃度の有害物質に汚染された東京都江東区豊洲の「東京ガス工場跡地」に、"世界のTSUKIJI"こと築地市場を移転しようという計画をめぐり、長年議論が紛糾してきたことをご存じの読者も多いだろう。

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『検証・築地移転―汚染地でいいのか』(花伝社)

 石原慎太郎都知事が執拗に入れ込むこの市場移転事業。都民の間から「食べ物を扱う市場をなぜ汚染された土地に建てないといけないのか」と反発の声が巻き起こり、石原知事と対立する都議会側の反対多数でいったん凍結にまで持ち込まれた、いわくつきの事業だった。

 日本環境学会も対策の不備を指摘しているというのに、強引に推し進めようという都側の頑なな動きに、多くの都民は首をひねったものだが、その理由の全貌がこのほど明らかになってきた。ある都議関係者が訴える。

「都側は移転用地の土壌改良事業の入札にこのほど踏み切ったのですが、入札参加者は大手ゼネコンだけで組んだJV(共同企業体)1社しかいないという前代未聞の入札になったんです。これではまるで随意契約。しかも、上限の予定価格に対する落札額の比率『落札率』はほぼ100%で、超高値で落とされました。つまり、移転事業は、大手ゼネコンを潤わせるための利権として用意されたわけです」

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