──取材の過程で、多くのグラビアアイドルが足しげく通う占い師がいる、という情報をキャッチした。さっそくその"紅泉(こうせん)師"に出会うべく、どちらも占いは初体験となる不肖・ライター萩原と本誌・編集H(共に♂)が、潜入した……。
あまりにこの先の幸運を強調するので、思わず「良いことばかり言い過ぎでは?」と、聞くと「だからダメなの!」とピシャリ。
渋谷・道玄坂の雑居ビルの中にある店内に入ると、そこには小さな受付と、いくつかの椅子が設けられた待機場所がある。吉野紗香似の受付嬢がにこやかに迎えてくれたが、ピンクを基調とした内装の居心地の悪さは、どことなくピンサロに似ている。奥にはカーテンで仕切られたブースと、中から漏れ聞こえる話し声。山中氏が語っていた「占いは、女の風俗です」という言葉が頭をよぎった。
受付で渡された問診票のような紙に、住所や氏名、誕生日、悩みなどを書き込み、名前が呼ばれる時を待つ。