高城剛氏。(写真/笹村泰夫)
日本では家も財産も持たず、世界中を動きながら活動を続ける高城剛氏。今回、3月以来の帰国となった高城氏に聞きたいことといえば、かねてから日本の劇的変化を予見していた同氏が「3・11」以降の日本をどう見ているのか? と、妻・沢尻エリカ側が離婚届を提出できると報じられた「5・16」以降の一連の騒動の行方だ。しかし、後者については、「誰からも連絡が来ていない。別に何も変わらないから、話すことがないよ(笑)」と一蹴。ということで、ハイパーな"高城節"は、3・11以降の日本への警鐘に割かれた──。
──今回の3・11大震災をどう受け止めていますか?
高城(以下、高) 震災や原発事故の問題というよりは、その後の対応でハッキリと露呈した日本式システムが問題だと思います。忘れてはならないのは、震災の犠牲者の数より、1年間の自殺者のほうが多いこと。その原因は日本式システムの行き詰まりであり、多くの人がそのシステムが今回の問題の核であることを問わないことです。
──日本式システムの弊害とは、どんなことでしょうか?