(写真/磯部昭子 A/M)
一連の原発事故報道で明らかになったように、電力業界・原発産業はメディアにとって非常に強大なタブーです。東京電力をはじめとする電力会社は、膨大な広告出稿や人脈的な癒着、裏接待などで、新聞、テレビ、週刊誌を支配し、ほんの些細な批判まで封じ込んできた。単行本の分野でも、電力会社については左翼系出版社から原発批判本がいくつか出ているくらいで、その内情やスキャンダルに切り込んだ本はほとんどありません。