"波"に深い意味はございません。当コーナーでは、この夏似合いそうな楽しみ方をご提案いたします!
ゆるゆるふわふわとろとろ!
今年の夏に乗りたい波【1】──チルウェイブ
チルウェイヴ・ムーヴメントの最右翼ウォッシュト・アウトは、米ジョージア州出身のアーネスト・グリーンによるプロジェクト。
米のアラン・パロモ(左)によるプロジェクト、ネオン・インディアンの『Psychic Chasms』(右上/Panorama Heltz)はチルウェイヴの傑作。元スーパーカーのナカコーによるプロジェクトiLLの『Minimal Maximum』も、このムーヴメントの一端?
■節電の夏にぴったりな2010年代の音楽
チルウェイヴ(Chillwave)は日本で2010年から注目を浴びている新しい音楽ジャンルだ。グローファイ(Glo-Fi)とも呼ばれるこの音楽は、基本は80年代シンセポップの音に近いが、ボーカルその他に思いっきり残響エフェクトをかけて、とろけるような浮遊感を出すのが特徴。エレクトロ・ハウスのような耳にトゲトゲしいハイファイさはなく、適度にざらついたローファイ感が、ゆるくて・メロウで・聴きやすいチルウェイヴの味になっている。代表アーティストはウォッシュト・アウト、ネオン・インディアン、トロ・イ・モア、スモール・ブラックなど。日本では、06年から活動するiLLが近い肌触りを持っている。