稲増龍夫教授。(写真/辰巳千恵)
当特集【4】のリサーチから推測できるように、女子アナの軽薄化は、視聴者が望んだ側面もあるようだ。では、マスコミ論の専門家は、こうした状況をどう見るのだろうか? 多くの女子アナを輩出したマスコミ講座を主宰する、法政大学の稲増龍夫教授に聞いた。
女子アナブームと言われていますが、就職活動中の学生の間では、すでにブームは終わっています。事実、私が主宰している法政大学の「自主マスコミ講座」でも、アナウンサー講座を志望する学生は減っており、定員30名のところ、昔だったら100人以上の申し込みがあったのに、今は50人前後しか集まらない。