サイゾーpremium  > 特集2  > 公式非公式、会見生中継からネタ企画まで、...
第2特集
ニコニコ動画研究──その死角と展望【1】

公式非公式、会見生中継からネタ企画まで、重要メディアに躍進したウェブメディアの"正体"

+お気に入りに追加

──オタクの人が編集した違法動画がいっぱいアップされているところ……。ニコニコ動画に対して、いまだにただそれだけの認識しか持っていない人はさすがにいないかもしれないが、2009年に衆院選速報番組を製作して以降、ニコニコ動画は急速にメディアとしての規模を拡大し、そしてその深みも増している。そんなニコ動の"古き良き"素人動画から最新の公式生コンテンツまで縦横に紹介しつつ、その課題と行方を追う!!

1105_niconico_tobira.jpg
(写真/田中まこと)

 初音ミクが激しく歌い踊りまっているかと思えば、政治家が登場してなぜか囲碁対局している。そうかと思えば、ジャーナリストや文化人が議論を白熱させ、その裏では、なんだかわからない素人たちが踊っている。画面に映る映像の上には、テロップのように無数のコメントが流れ、時には映像が見えなくなるほどの書き込みがある……。

 株式会社ドワンゴの関連企業で、あの2ちゃんねる元管理人ひろゆき氏も取締役に名を連ねる株式会社ニワンゴによって運営され、2006年にサービス開始。その後着実にサービスを拡大させ、今や、会員数2000万人、有料のプレミアム会員数も100万人を超えた「ニコニコ動画」(以下、ニコ動)で見ることができる数々の番組や動画は、まさしくカオスだ。サブカルチャーから政治、社会問題など、ありとあらゆるものを取り込み、ユーザーがそれを眺め、コメントを書き込んでいく姿は、かつては2ちゃんねるがそうであったように、今や日本的なインターネット世界のひとつの縮図となっている。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2024年11月号

サヨクおじさんが物申す 腐敗大国ニッポンの最新論点

NEWS SOURCE

サイゾーパブリシティ