──果たして実際に日本がどうなるのか? を探る前に、ここではこれまでに国家の財政が破綻、もしくはその危機にあった国や自治体の事例を紹介する。
身の丈に合わない借金にご用心!
ギリシャ
[原因]
2001年にユーロに加入したギリシャ政府は、これにより国債の格付けが上昇。低金利の借金による経済成長戦略を掲げていた。その成果として、年4%余りという高い経済成長を実現した。しかし、そんな成長の陰で、借金を増やし続け、その規模はGDP比7.7%にまで蓄積。07年の世界金融危機、08年のリーマンショックによる不況で、収入が急落。さらに09年に行われた政権交代で、前政権下での"粉飾決済"も発覚。09年の赤字見通しが3.7%から12.5%へと一気に修正される事態となり、ユーロ圏を中心に同国の国債格付けが急速に引き下げられ、債務不履行の不安から国債が暴落した。