──2010年秋以降、急激にその名をメディアで目にするようになったアメリカ発のSNS・フェイスブック。映画『ソーシャル・ネットワーク』が1月に公開されたことも追い風になり、ネットはもちろん、雑誌に新聞に、あちこちで特集が組まれ、メディアは大騒ぎだ。だが今、本当にフェイスブックはそんなに日本で人気だろうか? アカウントはあれど、使いこなせていない人も多いのではないか? 岐路に立つフェイスブックブームを検証する。
ミクシィにツイッター、あるいはモバゲー、グリーと、すでに十分な数のSNSが定着している日本で、にわかに世界最大のSNSたるフェイスブックが存在感を増している。既存のSNSとは使われ方も利用ルールも異なる同サービスが注目され始めた裏には、やはり仕掛けがあった?
全世界でユーザー数が5億人を突破し、「インド、中国に次ぐ人口」を形成しているといわれる世界最大のソーシャルネットワークサービス(以下、SNS)「フェイスブック」が、やにわに注目されている。
日本では2010年末ごろからメディアで頻繁に取り上げられるようになり、11年1月に同サービスの創設秘話を描いた映画『ソーシャル・ネットワーク』が公開されたことで、ITへの興味が高くない一般層への知名度も急激に高まっている。
「フェイスブックはグーグルを超えた!"検索"はもう古い!」と語るIT評論家が登場し、ビジネス界でも企業の「フェイスブック活用術」が慌ただしく研究され始めている。