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拡張現実でアイドルさえ手のひらに!?

【AR三兄弟】──マジカルバナナ方式で「僕たち、完全に売れかけています!」

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(写真/磯部昭子)

 日本レコード大賞で新人賞を受賞した人気アイドルグループ、スマイレージ。そのデビューシングル「夢見る15歳」のテレビスポットにて起用された「AR=拡張現実」(WEBカメラで認識マーク=マーカーを読み込むと、現実とは異なる情報がパソコンの画面上に現れる技術)をご存知だろうか。そのハイテクぶりもさることながら、スポット内にいきなり登場したカクメット姿の男子3名には、純情なスマイレージファンも、お茶の間の老若男女も同じ疑問を投げつけた。「こいつらは一体、何者だ!?」

 彼らの名は「AR三兄弟」。AR技術を駆使し、あらゆる媒体の新しい価値観を提案するメディア革命の新旗手である。K-1の生中継では、長島☆自演乙☆雄一郎選手の入場テーマ「残酷な天使のテーゼ」に合わせてアニメのキャラを中継モニターに登場させた。NHK-BS2にて放映されたドキュメンタリー番組『AR三兄弟の野望!』【註】では、演歌界の重鎮、小林幸子まで拡張させた。「今や完全に、売れかけています」というのが、話を聞いた兄弟の長男、川田十夢の最近の口癖である。

「スマイレージとのコラボのきっかけは、『スナック永子』(筆者主宰のクリエーターのためのプレゼンイベント)です。そのイベントのために、宴会芸として思いついたのがARを使った"セクシービーム"でした。マーカーを仕込んだブラをつけてWEBカメラの前に立つと、チクビからビームが出る。噂を聞いたハロプロのスタッフさんたちがそれを見に来てくれて、『スマイレージと一緒に何かできないか』とご相談頂いたのが始まりでした」


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