お祭り騒ぎにウカウカしてるとヤバい!? 日中関係の転換期は"北京五輪後"にやって来る──。
日本国旗、中国国旗、チベット国旗。それぞれの旗の
下で国民は何を思うのだろうか......?
4月26日、北京五輪聖火リレーの当日、長野県は、動員された中国人留学生と五星紅旗に埋め尽くされた。産経新聞と少数のワイドショーのみでの報道となったが、赤い旗の影で、「チベット独立支持」を訴える日本人とチベット人が中国人に暴行を受けた。現場にいた大手メディアの記者、カメラマンたちは、その一部始終を目撃していたという。
「あまりにも酷かったんで、被害者の話を聞いて、記事として原稿を書きました。全国版用に本社に送ったのですが、結局、ボツにされてしまった。どうも、上の意向が働いていたようです」(社会部記者)
これには対中協調政策をとる、福田政権をめぐる思惑が影響している。テレビ局でも、暴行事件を報じたキー局もあったが、新聞同様、ごく小さな扱いだった。