サイゾーpremium  > 特集  > 郊外型作家対談! 「このミス大賞」深町秋...

 都市圏を日本文化の「表舞台」とするならば、「裏の土地」と呼ぶことができるだろう、地方や郊外。「ファスト風土」と呼ばれるその奇妙な、しかし必然的な発展は脚光を浴びたが、すでにその光景は変わりつつあるという。ここでは、郊外を舞台に物語を作る作家と映画監督の目を通し、現在のその姿に迫りたい。そこに存在する、"暴力"の予兆とは──?

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(写真/佐藤信太郎)

 国道沿いに大型チェーン店が並ぶ画一的な郊外の風景が、「ファスト風土」などと呼びならわされるようになって久しい。だがしかし、もはやそれすら荒廃しつつあるのが現状だという。埼玉は大宮を舞台にしたバイオレンス小説でデビューした作家・深町秋生氏と、山梨県甲府市郊外の国道沿いに生きる若者を描いた映画『国道20号線』で話題をさらった映画監督・富田克也氏は、郊外の現在をどう見ているのか?

──お2人は、映画、小説とジャンルは違いますが「郊外」を舞台に作品を作ってきたという共通点があります。今日は「郊外の今」について話を伺いたいと思います。富田監督の『国道20号線』では、冒頭でロードサイドの風景とパチンコ屋にいる主人公と彼女が映る。この2カットで全体像が説明される素晴らしい構成ですが、特に気になるのが衣装のジャージです。あれ、ガルフィーですよね?

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