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「人間の本質は遊びにあり」と述べ、人類をホモ・サピエンスならぬホモ・ルーデンス(遊ぶ人)と称したのは、オランダの歴史家ヨハン・ホイジンガである。って、いきなり場違いな話で恐縮だが、今回の2件の記事を見る限り、ホイジンガは正しかったと言わざるをえまい。
まずは、「自称『大島の怪盗キッド』御用」という見出しの【記事A】。東京都大島町、つまり三原山のある伊豆大島で、16~19歳の無職少年ら3人が窃盗の疑いで逮捕された。それだけならば普通だが、「『名探偵コナン』に登場する怪盗を自称」というのがいかにも子供っぽくて思わず苦笑。しかも動機が「島内に娯楽が少なく、スリルを味わいたかった」って、よっぽど退屈してたんだなあ。「犯行が目立たないように台風や風雨の強い日を選んでいた」というけれど、本当はそのほうがワクワク感があるからじゃないか。侵入先が「自動車学校の事務所や雑貨店」ってのも、島内の刺激の少なさを表してるようで、何だかやるせない気分になる。