高城剛氏の著書『70円で飛行機に乗る方法』。
海外を飛び回るビジネスマンにとって、もはや飛行機は欠かせない足となっている。そんな飛行機に年間50回以上搭乗するというのが"ハイパーメディアクリエイター"と呼ばれている高城剛氏だ。高城氏自身、その先見の明を生かして2008年には『70円で飛行機に乗る方法』(宝島社新書) という本も執筆しているほど。常に時代の100歩先を行く高城氏はLCCの将来について、そしてANAの未来についてどのように考えているのだろうか?
「LCCが日本に就航するだろうということは、5年前から確信していました。日本でもようやく活発化してきたようですが、諸外国からは相当遅れています。ANAの参入も、タイミングを逃しているのでうまくいかないでしょう。ANAのLCCが成功するためには、エアアジアを買収して、経営に一切口を出さないことくらいじゃないですか?
現在、日本の航空会社は必要以上に人件費が高く、会社にまとわりつくしがらみも大きすぎます。そもそもナショナルフラッグのような既存の航空会社とLCCのような新興航空会社は、大規模サーバーとノートPCくらいに構造が異なっているんです。そのような前提を理解していない日本人には、いつまでたってもLCCの本質がわからないでしょうね。