丹治匠氏は、映画『鮫肌男と桃尻女』やドラマ『白洲次郎』(NHK)などの実写映画やドラマ、アニメ作品のイメージボードアーティスト・画コンテ作家などとして活躍している。先日公開が発表された新海誠監督の最新作『星を追う子ども』にも美術監督として参加。
「来いよ!! アグ●スッ!!!」という挑発的なPOP付きで秋葉原の書店に並んだ本、というと、どんなものが思い浮かぶだろう? ロリ系マンガ? 18禁同人誌?
どんなヤバイものかと思いきや実は、赤ん坊・幼児・少年少女のポーズ写真集。この『ヒューマン・モーション』、ポーズ集なんて一般人には無縁なのに、かなり売れているそう。やっぱり「それ」目当てで買った人も多いのだろうか。そもそも、こんな反響を予想して作られた本だったのか? 監修を務めた丹治匠氏に聞いてみた。
「『ロリコン向け』というとらえられ方は不本意です。そういう人たちは、表紙だけ見て買って、ガッカリしたのでは? 表紙の写真が『女の子の裸だ!』と話題になって売れたらしいんですが、あれは男の子。誤解がないよう、あえて女の子の裸は入れてないんです。絵を描く者にとっては、デッサン用ヌードは普通なんですけどね」