(写真/黒瀬康之)
19歳で去勢手術、61歳で性別変更......と、唯一無二の生き様でもって、芸能界のゲイシーンに風穴を開けてきたカルーセル麻紀氏。おネエブームの酸いも甘いも知り尽くした彼女は、現在のブームをどう見るのか?
──"先輩"の目から見て、現在のおネエタレントの活躍をどう思いますか?
カルーセル麻紀(以下、麻) いいと思うわよ。アタシ、『おネエ★MANS』っていうネーミングもすごくいいと思うの。差別的な感じがしないから。『カマーズ』とかだったら、不快だけどね。「オカマ」って言葉は今ではメジャーだけど、アタシたちにとってはすごく嫌な言葉で、差別用語なの。関西ではいまだに放送禁止用語なのよ。
──それは一体、なぜですか?