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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第39回

経営者、経済学者、官僚 金融業界の犯罪者たち

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『INSIDE JOB』

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 08年に起こった世界的な金融危機──世界各国では、数百万人もの人々が職だけではなく住居までもを失った。だが、大手金融機関の幹部らは、天文学的な報酬を受け取り続けている。ここに矛盾はないのだろうか? そして、最悪の金融危機を引き起こした犯人は誰なのだろうか? 金融業界や学術界、政治家らへの濃密な取材から、問題点を浮き彫りにするドキュメンタリー映画の注目作。

監督/チャールズ・ファーガソン ナレーション/マット・デイモン ※日本での公開は未定。


 映画『ウォール・ストリート』は、『ウォール街』の23年ぶりの続編だ(ややこしい邦題だなあ、もー)。

『ウォール・ストリート』は、前作でインサイダー取引によって逮捕されたカリスマ株取引人ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)が、2001年に刑務所から出てくる場面から始まる。21世紀になって携帯電話は小さくなったが、ウォール街は巨大化した。デリバティブ、CDO(債務担保証券)、レバレッジ、ヘッジファンド……証券マンは庶民から預かった年金を使ってギャンブルする。ゲッコーは言う。

「今のウォール街に比べたら、私のインサイダー取引なんて駐車違反だよ」

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