──"新人類の旗手""ギョーカイの黒幕"として、「おたく」「チャイドル」などの言葉を生み出し、サブカルチャーを牽引してきた中森明夫氏が、50歳を迎え"仕掛け"てきたのが、「大杉栄」というアナーキスト。自身初の純文学小説『アナーキー・イン・ザ・JP』(新潮社)を通して、大杉の存在を知らしめたいという。そんな中森氏から、本誌編集長宛に「プロモーションに協力せよ」と厳命が下された。しかも「アイドル評論家として気になる、"歴ドル(歴史アイドル)"美甘子との対談がいい」と企画まで指定。ここでは言えない弱みを同氏に握られている編集長は、喜んで対談をセッティングしたのだった。
【約1時間に及んだ対談の模様は、ネット放送「サイゾーテレビ」で公開中です】
中森(以下、中) えー、初めまして。
美甘子(以下、美) 初めましてです。
中 『アナーキー・イン・ザ・JP』という初の純文学小説を出版しました。「サイゾー」でこれについて誰かとお話しするというときに、一も二もなく「美甘子さん」とリクエストしたんです。今、「◯◯ドル」って、いろんな特徴をウリにしたアイドルがいるけど、歴ドル・美甘子がいちばんうまくいっている例だなと思ったので。
美 そんなことないんですけど、ありがたいです。