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CYZO×PLANETS 月刊カルチャー時評第5回──MOVIE編

現代のカルチャースター・冨永昌敬の『乱暴と待機』は怪作にして快作!?

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──低迷する映画業界よ、こんな時代だからこそ攻める映画を! 保守的になりがちな映画業界に喝を入れる映画評。映画を見る前にこれを読むべし!

2010年11月号 MOVIEクロスレビュー

■マンガ原作映画ラッシュの一本

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『君に届け』
監督/熊澤尚人
出演/多部未華子、三浦春馬、蓮佛美沙子、ARATAほか
配給/東宝 公開/9月25日見た目が暗く、友達もいなかった黒沼爽子(多部)は、クラスの人気者・風早(三浦)や千鶴(蓮佛)たちと出会い、恋愛や友情を通して学校生活に馴染んでいく──。単行本売上累計1400万部超の人気マンガが、ついに実写化。監督は『DIVE!!』『おと・な・り』の熊澤尚人。


【映画文筆業・那須評】
★★★★★☆☆☆☆☆
もっとスクールカースト革命を!
冴えないヒロインがドジっ子キャラと天然パワーで派手な女子グループを味方につけ、美人ライバルにも負けず、人気者の男子の心をつかむ。これは典型的なアメリカの学園ドラマだ。それはクラス内の階級を根本から脅かす恐るべき革命なのだが、目線がヒロイン中心のためわかりにくいのがもったいない。その代わり、多部未華子が思いつめたときの顔のインパクトが凄まじい。あの衝撃をホラーではなく青春恋愛映画のワンカットにしておくのは惜しい。

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