日本の萌え系アニメの常識を覆した『けいおん!』が、次に狙うのは、海外マーケットではないだろうか?
フィギュアも多数展開中。アニメで少ししか登場しない着ぐるみ姿も立体化されている。制服の造形がめんどくさかったのか?
「どこにでもいる普通の女の子が夢を追う姿は、国を超えて魅力的です!」と語るのは、「Otome continue」(太田出版)などに寄稿するイタリア人アニメライターの詩文奈(シモーナ)さん。『けいおん!』海外進出の可能性についても「日本でも人気の『NANA』は、今やイタリアでも一番人気の高い少女アニメ。バンドをやっている女の子の姿は、イタリア人から見てもカッコいい。『けいおん!』のように普通の女の子を題材にした作品は、イタリアでもほかになく、きっと人気が出るはず」と太鼓判を押す。
70年代後半から海外に輸出され始めた日本のアニメ。最近では『涼宮ハルヒの憂鬱』や『らき☆すた』など萌え系アニメもアメリカやアジアを中心に、視聴者を獲得しており、十分勝機はある様子。この状況なら『けいおん!』ビジネスが海外でも展開できるのではないだろうか?