──お笑い通の間で評判のポッドキャスト「東京ポッド許可局」がサイゾーに出張!キングオブコントは"残酷ショー"、ビートたけしベンチャー説......などなど、語らずにはいられない3人が独自の視点でお笑い界を読み解く、目からウロコの「大芸人論」。
「東京ポッド許可局」とは......
●"ミスター印象批評"まきた局員(写真手前)
[得意分野]音楽、芸能、子育て [性格]思い込みが激しい [キャラ]狂ったことを言うようでいて、妙に腑に落ちる言説、主観的仮説に定評あり。
●"憎めない高慢ちき"かしま局員(写真中央)
[得意分野]プロレス、野球、政治 [性格]几帳面、自意識過剰、ガムを人にあげられない [キャラ]普通に喋ったことがなぜか偉そうに聞こえるも、弁舌は鋭く鮮やか。
●"思考のスリーポイントシューター、口先教授"たつお局員(写真奥)
[得意分野]落語、文学、アニメ [性格]生来の理屈屋、女嫌い [キャラ]"教授"のあだ名があるように一番のインテリ、アカデミックな洞察は深い。上記3人と、謎の局長・みち(写真左)によるポッドキャスト。
〈http://www.voiceblog.jp/tokyo-pod/〉
(写真/早船ケン)
まきた では、早速なんだけど、先月5日に『キングオブコント』(以下、KOC/TBS)が放送されて、結果の是非をめぐってお笑いファンの間で物議を醸している。
かしま 結果よりも、「勝ったと思う芸人を、芸人に言わせる」という審査の仕方だよね。
まきた そもそもなぜああいった番組が登場したのかを考えてみると、戦国時代のようなマンザイブームの頃と比べて、今のお笑いが"退屈な時代"に突入していることに原因があると思う。いまや吉本興業っていう巨大なリーディング・カンパニーがあって、お笑いが常に満ちあふれているでしょ。でも、退屈だと思われたら困る人たちがいる。そういった人たちが業界を地盤沈下させないために打ち立てたのが、M-1をはじめとするコンテスト系番組という見方ができるよね。
たつお 今のお笑いって、「ガチじゃないってことが発覚して以降のプロレス」と酷似していて......。それこそ『エンタの神様』(日本テレビ)みたいに、テレビ的な笑いを追求して視聴率を稼ぐっていう、サイドストーリー抜きの番組が最右翼としてある。一方では、そのアンチテーゼとして、プロレス的な物語性を持った番組として、コンテスト系番組が勃興してきた。