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第1特集
元通産官僚対談──ネット帝国主義が日本を滅ぼすとき【2】

岸 博幸×藤末健三 日本のIT企業とIT政策の"展望と願望"(後編)

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岸博幸氏。
(写真/有高唯之)

 日本も頑張っていたと思うんです。例えばソニーも電子書籍端末を作っていたけど、うまくいかなかった。そういう失敗の検証もやらなきゃいけない。

 端末が競争力を持つかどうかは、技術力もさることながら、総合的なデザインの要素が大きい。日本の商品もかつてはデザイン力が強かったのに、最近は落ちている。大企業では、若い人が良い提案をしても、上の人が潰してしまう例も多いらしい。

 大学時代の教え子がソニーにいるけど、CEOがストリンガーになって良くなったらしいよ。ストリンガーに直接会って話ができるって。

 でもソニーは、グーグルとテレビで提携して、グーグルの下請にけなってしまった。あれはダメです。日本に競争力があるのは、端末かコンテンツだけなんだから。

 僕も端末は大事だと思う。世界で勝つためには、端末とコンテンツでプラットフォーム・レイヤーをサンドウィッチするしかない。

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