『書肆アクセスという本屋があった』
"ヤバいミニコミ"はいまだに健在ではあるものの、書店で本が売れないといわれる中で、ミニコミは生き残り続けられるのか?
日本での勃興期からミニコミ界をよく知り、地方出版や少部数の出版物を取り扱う専門取次である地方・小出版流通センターの代表を務める川上賢一氏は、現状をどう見るか?
──昨今、さまざまなミニコミが乱立していますが、御社に持ち込まれる作品数は増えていますか?
川上(以下、川) それなりにありますが、ほとんど断っています。ウチを通して書店で委託販売するには、運営金の供託や書籍の定期的刊行などいろいろな条件がありますが、持ち込まれるものの多くはこれをクリアできていないんですよ。
──ミニコミは、個人単位で細々と活動をしているケースが多いですからね。