キヤノン公式HPより。
財界の反対を押し切って金融庁が推し進めた"1億円ルール"が施行された。これに伴い、6月の株主総会などで役員報酬が一斉に個別開示され、最高額の8億9100万円だった日産のカルロス・ゴーン社長を筆頭に約290人が該当、各メディアが大々的に報じた。この「報酬1億円騒動」を、各業界ごとに振り返ってみよう。
まずは電器業界。ソニーは、10年3月期決算で408億円の最終赤字に陥ったにもかかわらず、ハワード・ストリンガー会長兼社長が8億1450万円を得ていた。この"落差"、庶民感覚では首をかしげたくなるが……
「米石油大手オクシデンタル・ペトロリウムのレイ・イラニ会長の約46億円を筆頭に、欧米企業では10億円プレーヤーがゴロゴロしている。日本企業はかわいいものです」(経済アナリスト)