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第1特集
音楽配信ビジネスが日本の音楽界を変える?【1】

アーティストの自主配信で変わる音楽業界"儲けのカラクリ"

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──CDが売れなくなり、配信もiTunesの独り勝ちといわれる音楽業界。そんな中、ミュージシャンの間では、自身のサイトで独自に楽曲を販売する動きが出てきている。この取り組みは今後、日本の音楽ビジネスのメインストリームとなり得るのだろうか?

シングル「検索少年」のダウンロード配信をはじめた七尾旅人。彼のこの試みには、アーティストから賛同の声が多く上がっている。「検索少年」は、配信開始と同時に、YouTubeを使った公募PVコンテストもスタート。〈www.tavito.net

 2009年CD店頭売り上げが2363億円と前年比24・7%減になるなど、市場の縮小が止まらない音楽業界で、ネット上でリスナーに直接楽曲を販売するミュージシャンが注目を集めている。CDをリリースするだけでは生活が成り立たないアーティストも増えてきた今、インディーズの世界から、「音楽で食っていく」ためのひとつの方法論として、自ら配信を手がけるアーティストが登場してきているのだ。その先駆けとして今注目を集めているのが、今年初めにアルバム『1億年レコード』を発表したまつきあゆむと、4月にシングル「検索少年」を発表した七尾旅人だろう。まつきは、購入を希望するリスナーとメールのやりとりを自身で行い、入金を確認したらダウンロード用のURLを送信するという方法で音源を販売。一方、七尾は、ダウンロードサイト・TUNK(運営・宮沢喬氏)と共同開発した「DIY STARS」というウェブ配信サービスを用い、自身のサイト内で楽曲をダウンロード配信。やけのはらや大友良英なども導入を表明しているDIY STARSだが、宮沢氏は「ミュージシャン主導の配信システムがあっても良いのでは、という考えです」と語る。

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