──雑誌不況のただ中で、ギャル誌の売り上げが好調だ。新雑誌も複数創刊され、市場は活況を呈している。また、ネットにおいても、主戦場をブログに定めたギャルモデルたちの中には、月に500万PVをたたき出したり、広告によって月収が100万円を超える子もいるという。カネの匂いをかぎつけた大人も集まり始め、にわかに盛り上がりを見せるギャルを取り巻く状況を、文化とビジネスの両面から解析!
↑画像をクリックすると拡大します。
(写真/三浦太輔(go relax E more))
「Popteen」(角川春樹事務所)が50万部を突破したのを筆頭に、「JELLY」「Ranzuki」(共にぶんか社)、「SCawaii!」(主婦の友社)、「egg」(大洋図書)らギャル誌の部数がどれも好調のようだ。さらに「Nicky」(竹書房)、「Popteen」のお姉さん雑誌「PopSister」(角川春樹事務所)、「EDGE STYLE」(双葉社)と、この4月以降だけで3誌が創刊されるなど、ギャル誌の誕生ラッシュも進行中。雑誌の売り上げ低下に悩む出版界の希望の星となっている。また、電通もギャルマーケットに照準を合わせたマーケティングチーム"GAL LABO"を発足させるなど、ギャル市場への注目はとどまるところを知らない。
ただし、彼女たちの存在を「大きな市場の出現」ととらえるのは大きな間違い。ギャル界の経済には独自のルールがあり、これまでのマーケティングの常識とは少し違う法則で動いているようだ。