『太陽と月と』の試写会には、検察の裏金作りを告発して、別件逮捕された三井環・元大阪高検公安部長も来場。三井いわく、「小沢一郎が本気で検察と対決する気なら、裏金問題を攻めるべき」。小沢も検察も、結局はプロレスをしているだけ。前田日明が見限るわけだ。
春の番組改編が行われた。なんといっても注目は、『Mr.サンデー』(フジテレビ系、日曜夜10時~)。宮根誠司の在京キー局デビューだろう。
私は宮根と大阪のローカル番組で共演したことがある。彼の特徴は、トークに集中すると目から表情が消えることである。宮根はラジオ出身ではないが、集中しているときの目はラジオアナの目だ。強烈なほど冷酷な目である。
冷酷な目というのは悪いことではない。要はバランスの問題。たとえば、みのもんたはラジオ的な冷酷さと、テレビ的な柔らかいまなざしを巧みに使い分け、司会者として最高の位置に上り詰めた。若くしてその技ができるのが、宮根だ。
宮根も、冷酷な目をする一方で、いたずらっ子のような目や柔らかいまなざしを向けることもある。弛緩と緊張、このほどよい融合が、心地よいハーモニーとなる。加えて滑舌のよさと回転のよさを併せ持つ。宮根はいわば天才である。