サイゾーpremium  > 特集  > 「月刊ニューモデルマガジンX」──トヨタ...
1004_cover_gyoukaishi_toyota.jpg
トヨタ公式HPより。どうせならサイゾーにも広告入れてくれればよかったのに……。

 ご存じの通り、トヨタのリコール問題は自動車業界の枠を超え、社会的な大ニュースになりました。ことの発端は、「プリウスのアクセルペダルに不具合があった」と、昨年11月にアメリカで騒がれ始めたこと。その際の、トヨタの初期対応の遅さ、技術情報の発信の少なさは、確かにまずかった。しかし、部品まわりに詳しいエンジニアに聞くと、「プリウスのブレーキ問題で、トヨタに落ち度があるとは思えない」と、皆声を揃えます。そもそも、3代目プリウスから全車装備になったABS(アンチロック・ブレーキ・システム)は、制動距離が若干延びるものなんです。制動初速時速50㎞でブレーキを踏んだとして、停止直前にABSが作動しても、延びる距離はせいぜい数十㎝にすぎない。勇気を持ってブレーキを踏み込めばちゃんと止まるところを、ためらって踏み込めずにクルマの端がコツンとぶつかって……それが、物損事故訴訟にまで発展していると聞いています。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2024年5月号

NEWS SOURCE

サイゾーパブリシティ