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第1特集
描き換えられる人気マンガの問題点

なんと『NANA』は18 禁!?各国のマンガ規制最前線

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マンガ規制

世界各国で高い人気を得る日本のマンガ。だが、中には、海外の法律に反するため、描き換えを余儀なくされる作品も。
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十字架が書き換えられている『鋼の錬金術師』第8巻。上図の日本語版と下図の英語版を並べて見比べるとその違いは明確だ。

 現在、日本の人気マンガは多くの言語に翻訳され、世界各国で出版されている。日本貿易振興機構の調べによると、2008~09年の間にフランスで出版された日本のマンガ作品数は1400タイトルを超えているという。

 だが、ここで問題になるのが描写だ。たとえば、イギリスを舞台に、主人公の吸血鬼と吸血鬼ハンターとの闘いを描いたマンガ『HELLSING』(少年画報社)では、敵役としてナチスドイツの残党が登場するのだが、作中、敵の軍艦に大きくハーケンクロイツを描くシーンについて、ドイツ語版では線が加えられ、まるで「田」の字のように変わっている。日本で自主規制されたマンガやアニメなどを紹介した『封印漫画大全』(三才ブックス)の著者、坂茂樹氏はこう語る。

「これは、ドイツの法律でハーケンクロイツの描写が禁止されている影響でしょう。07年に法律が少し変わり、『ナチスドイツを美化しない描き方なら問題視しない』とされるようになりましたが、『HELLSING』のように、残党とはいえ、直接ナチスドイツとして描かれているものはやはり規制の対象になったようですね」

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