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第1特集
オーナーの暴言暴力による労働紛争

映画好きが眉をしかめる「ラピュタ阿佐ヶ谷」の内紛

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ラピュタ阿佐ヶ谷

東京都杉並区阿佐ヶ谷にある名画座。98年開館。個性的な建物や上映プログラムへのこだわりで、映画好きから支持を受けている。映画人によるトークイベントなどもよく行われている。名前はもちろん『天空の城ラピュタ』から。
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町中にひょっこり立つ異様な外観も、常連客に愛されているラピュタ阿佐ヶ谷。

 本誌09年12月号でもお伝えしたが、今日本の映画館は苦境に立たされている。スクリーン数は増加し続けているが、いちスクリーン当たりの興行収入はこの10年で、年間9708万円から5800万円まで落ち込んだ。テレビ局製作の邦画大作がヒットしているシネコンですら苦戦が続く中、ミニシアターや名画座は各館個性を出して生き残ろうと挑戦を続けている。フィルムの貸出料が安く済むことから、旧作をかける名画座リバイバルの流れが起こっているのもその一環だ。

 だが、そんな流れに水を差すような事件が今、東京都内の名画座で起こっている。杉並区阿佐ヶ谷にある「ラピュタ阿佐ヶ谷」。DVD化はおろか、VHSすら廃盤になっているような旧作をかける上映プログラムや、年に一度開催されるアニメーションフェスティバルが好評を博し、映画好きから熱い支持を受けてきた同館だが、実は06年からオーナーと従業員の間で労働争議が持ち上がり、いまだ落ち着きを見せていないのだ。

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