──不動産業界では思わぬ成果を出した買い取り再販事業だが、今後どのように動いていくのだろうか? 不動産コンサルタントの長嶋修氏が、業界の未来を語る。
長嶋修氏。
リーマンショック後の不動産会社破綻ラッシュが、アウトレットマンションがブレイクする引き金になりました。現在も不況感が根強い不動産業界ですが、多くのシンクタンクは景気回復に伴い、業界も活況を呈するだろうと予測しています。しかし、不動産市場は激変期に突入する、と私は読んでいるんです。全国に200~300ほど存在する新築マンションデベロッパーは、将来的に半分から3分の1に淘汰されるでしょう。この予測の背景には、業界の構造的な変化があります。新築偏重だった日本の住宅市場において、中古・賃貸も有力な選択肢になりつつあるのです。