共同施設として24時間利用可能な天然温泉&サウナを備えた、西軽井沢のリゾートマンション。2LDKにこの条件……1480万円は破格。(リベレステHPより)
──どこもかしこも大不況! な中で、「一生に一度の大きな買い物」とされる分譲住宅は、安くても売れ残るものとなってしまった。そこに目をつけたのがアウトレットマンション事業。昨年注目を集めた同ビジネスとは、一体どんなものなのだろうか?
新築マンションの建設ラッシュに沸いていた5年前は、今や昔。この不況下で、不動産市場はすっかり冷え込んでいる。そんな極寒シーンで注目株として期待されるのが「アウトレットマンション」だ。
「この商品の誕生は3年前にさかのぼります。2007年5月頃からマンションデベロッパーや大手不動産の破綻が始まり、下半期には新築マンションの在庫がかなり積み上がっていた、という背景があるのです。その直前のマンション価格は右肩上がりでした。05年の新築分譲マンション価格を1とすると、06年には1・1倍、07年には1・3倍とうなぎ上りになり、『新価格』『新々価格』と名づけられたほど。しかし、さすがに購入者が追いつけない価格帯になりつつあったところを、リーマンショックが襲ったのです。新築マンションデベロップ事業や、REIT(不動産投資信託)ファンドを手がけていたメジャーな不動産会社は続々破綻。そこで、新築マンション在庫を安く買い取り、『アウトレットマンション』として再販する業者が登場したわけです」(不動産コンサルタント・長嶋修氏)