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第2特集
PBってホントにいい商売ですか?【3】

早稲田大学社会科学部・野口智雄教授に聞く! 「PBが蝕む"デフレキッズ"の価値観」

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──大手メーカーがつくる「安いPB商品」のクオリティは高い。しかしそのことが、「安いモノ」=「悪いモノ」という過去を価値観が薄れさせ、「いいモノ」を知らない消費者のお粗末な価値観を広めてしまう可能性も。日本の経済・消費状況に詳しい野口教授に、その影響を聞いた。

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ほんの3年前までは、同じポテトチップスでも「カルビー」のロゴが大きく入ったNBばかりが手に取られていたが......。今ではネームバリューも関係なし。

 PBをより正確に理解するためには、メーカー、小売店、消費者のそれぞれの立場から、メリットとデメリットを整理してみるとよいでしょう。

 まずメーカー側の視点から見た場合、つくった分はすべて買い取ってもらえるため、確実に売り上げが見込めます。また、広告宣伝費も小売店が負担するため、ローコストで、より安い商品の生産が可能となる。

 その半面、PBは最小限のコストでつくっているため、薄利多売で儲けは少ない。景気が悪いから仕方なくつくるものの、本音では自社名が表に出て利幅が大きいNBを売りたいわけです。しかもNBの生産を止めたわけではないので、自社がつくったPBとNBが同じ棚に並ぶことになります。PBが売れれば食い合いでNBは売れない。結果、大きな利益に結びつきません。


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