――"男の情けなさ"を描いて人気を博したアメリカ映画『サイドウェイ』。アカデミー賞で脚色賞も獲得した名作を、日本人キャストとハリウッド・スタッフの手で新たに生まれ変わらせたのが、昨年公開され、今回DVDになる映画『サイドウェイズ』。ロケもスタッフもオール海外とのことですが、苦労はなかったの? 主演の生瀬勝久さんと小日向文世さんに聞いてみた。
(撮影/有高唯之)
生瀬「ストライキには参りました。ある日現場に行くと、プラカードを持った集団がいて。なんのデモかなと思って見ると『SIDEWAYS』と書いてあって。ナント制作チームの車両部が起こしたストだったの! それで車が使えなかったり、大変でしたね」
小日向「撮影妨害も過激だったよね。カメラ回った途端『スシ』『ドモアリガト』って、知ってる日本語を叫び出して。彼ら、昨日まで一緒に撮影してたスタッフですよ!? 日本じゃ考えられない」
舞台は中年男2人旅。となると、やはり「女」を求めるのが男心だが、生瀬さん演じる大介がガツガツ女性に声をかける一方、小日向さん扮する道雄はシャイで煮え切らない様子でしたが……。