スウェーデン企業
数年前から活発に日本での店舗展開を進めるIKEAやH&M。いずれも多国にまたがる店舗展開で商品の回転率を上げ、北欧の持つおしゃれなイメージ戦略に、日本人はあっさり手中に落とされてしまった!?
「自由」と「独立」、「より豊かな土地」を求めて、海外進出をしていくIKEAやH&Mのビジネスは、かつての"北欧ヴァイキング"の精神を引き継いでいる──?(絵/ENLIGHTENMENT)
06年にIKEA(現在5店舗)、08年にH&M(現在6店舗)が日本へ進出し、今や若年齢層や主婦層にまで、幅広くなじみあるものになったスウェーデンの企業。
IKEAは25カ国に267店舗を展開、グループの総売上高は約2兆7000億円(09年度末)、H&Mは世界35カ国に約2000店舗を展開し、売上高は約1兆3000億円と業績を伸ばしている(08年度末)。ユニクロを展開するファーストリテイリングの売上高が6850億円(09年8月期)というから、ケタ違いの規模であることがわかる。
一見、ビジネス大国というイメージの薄いスウェーデンの企業が好調な理由は何か。北欧企業の事情に詳しい異文化研修専門会社インテック・ジャパンの可兒鈴一郎社長は次のように語る。