サイゾーpremium  > 特集  > リクナビ・マイナビ君臨で、就活戦線異状な...

──2011年3月卒業予定の大学生による就職活動が本格化してきている。一昨年、昨年と内定取り消しが世間的にニュースになったが、今年はどのような状況になっているのだろうか? 年々早期化する大学生の就活と、それを取り巻く"就活ビジネス"の実態に注目した。

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一度就活サイトに登録すれば、大小問わずさまざまな企業から会社案内が届く。さらに説明会に行っても同様のものが配られるため、就活が終わると紙のゴミが山のように……。

 昨年12月、キヤノンの子会社であるキヤノンマーケティングジャパンが、自社HPで2011年3月卒業予定の学生に対し、ある告知を出した。「出る杭は打たれる、とはよく言ったもので、周囲にあわせる、ということを無意識にやってしまうのは、日本人ならではかもしれません」という文言から始まるそれは、大学3年生の10月からエントリーを募り、4月になったらすぐに選考を始めるという従来の採用スケジュールを取りやめ、自社の1~3月の業績を見て新卒採用をするかどうかを判断、選考をする場合は夏季休暇中に行う、という"採用出遅れ"を宣言する内容だった。大学4年の4月に皆が足並み揃えて選考を受けるのが通例となっているところを、同社はあえて見送る決断をしたわけだ。「これは良い試み」「そんなに業績がヤバいってこと?」などと、ネット上で学生以外からも注目されたが、この宣言を、慣例化した企業側の採用活動の変化の兆しと見ることはできるのだろうか?

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