ゲイ用SNS
もともと本家・mixiオープン当初にもゲイのユーザーは多かった。そのうちに、「安心して顔出しできる交流の場を」ということで、専用SNSが複数立ち上がり、乱立するようになった。
Twitterなどの台頭により、やや失速気味に見えるSNS業界。そんな中、とあるSNS内で運営側への批判が噴出し、退会者が続出するというトラブルが起こっている。
「そもそもサーバーが重すぎて使いづらかった」という声も……。
そのSNSとは、MMJソーシャル・ネットワーキング社(以下、MMJ社)が運営するゲイ専用SNS「Men’s mixjp」(以下、メンミク)。05年11月に開設され、昨年10月には会員数が5万人を突破するなど、数多存在するゲイ専用SNSの中では最大手として名を馳せている。騒動の発端は、昨年12月3日に運営側が従来の招待制から登録制に移行するためのテスト期間を突如スタートさせたこと。それまでは既存のユーザーから招待を受けないと入会できないシステムになっていたのだが、同日から自由に登録できるように切り替わったのだ。その旨が事前に告知されることなく、運営側のアカウント内の日記でひっそりと事後報告され、移行理由の説明も不十分だったことから、不信感を抱くユーザーが急増。運営側の日記には「ゲイを装った悪質な人が簡単に入会できてしまう」「招待制だから安心して顔も公開できていたのに」など登録制反対を主張するコメントが殺到した。これに対し運営側は、当初12月31日まで予定していたテスト期間を「サーバー負荷が予想以上だった」との理由で同6日に打ち切り、「招待される機会が少ない30代以上のゲイの方々のため、登録制を検討した。暫くの間は登録制にはしない」との見解をまたしても日記で述べたが、すでに後の祭り。4日間のテスト期間中に登録した計604人の中には、懸念されていた悪質な者もいたようで、冷やかしのメッセージがユーザーに送りつけられるなど被害が相次いだ。