ゲーム市場
2009年の国内ゲーム市場規模は、前年から6.9%減の約5426億円だった。『ドラゴンクエスト9』や『ファイナルファンタジー13』といった大作ソフトが健闘したが、市場全体は縮小傾向にある。
底の見えない不況にあえぐゲーム業界。世界的な景気の悪化による影響はもちろんだが、ゲーム市場はそれ以前から縮小傾向にある。また、ハードの性能が上がるにつれ、ゲームの開発費は年々増え続けており、ソフトメーカー各社はそのビジネスモデルを見直す時期に来ているという。小売店もダウンロード販売の主流化に戦々恐々としている状況で、市場全体が厳冬ムードに陥っている。
業界の覇者である任天堂も、昨年10月に発表された2010年度中間決算ではWii本体の値下げや有力ソフトの発売が遅れたことで、売上高は予想よりも1520億円も下回った。それでも現在の市場環境からみると、「独り勝ち」といえる状況なのだ。