──検察ファッショという言葉とともに、年々強まってきた検察批判。メディアにとっては、長年タブーだった"最強の捜査機関"の威厳は、民主党政権誕生と同時に地に落ちた。だがそれでも、いまだに大手メディアは検察と癒着せざるを得ないという体たらくぶりを見せつけている。
「検察タブー」といえば、長年、マスコミ界でも指折りのタブーといっても過言ではなかった。過去に「噂の眞相」(噂の真相/休刊)や「紙の爆弾」(鹿砦社)といったゲリラ雑誌の発行人たちが検察に名誉毀損罪で起訴されたのも、タブーを恐れぬそれらのメディアが検察や国家権力批判を激しく展開してきた意趣返しだったのではないかという見方は根強くある。さらに、日本最強の捜査機関ゆえ、その存在はマスコミのみならず、総理大臣からも恐れられてきた。