話題作りに必死ですね……その結果が青木選手の事件にも?
昨年末の総合格闘技の祭典は"そこそこ盛り上がった"といえるだろう。TBS独占で6時間放映された『Dynamite!!~勇気のチカラ2009~』(以下、ダイナマイト)は、魔裟斗の引退試合のみならず、バルセロナ五輪柔道金メダリストの吉田秀彦を相手に北京五輪同金メダリストの石井慧のデビュー戦が行われ、さながら、新旧スター選手の入れ替え戦という趣だった。これが功を奏し、平均視聴率は16・7%、年末特番ではNHK紅白歌合戦に次ぐ数字をはじき出したのだ。だが、その裏側では、格闘技団体と放送キー局の権利をめぐる場外乱闘があったという。
そもそも、吉田や石井が主戦場としているのは格闘団体「戦極」だ。2008年3月に旗揚げされ、同年10月の番組改編のタイミングで地上波放送がスタート。ワールドビクトリーロード(以下、WVR)がイベンターとして主催・運営し、テレビ東京が毎週日曜日の深夜枠に録画放送を開始、今年3月まで番組放送の契約は続いている。