「JALのおかげで紙面が賑わって、去年は年末年始用の原稿を用意する必要がなかったよ」
そう振り返るのは、ある全国紙の経済部記者。
企業が休みに入り、経済ニュースがめっきり減る年末年始。経済部記者は、事前に取材して"仕込んだ"ニュースを用意しておくのが通例である。しかし昨年は、日本航空(以下、JAL)の経営再建問題への政府対応に年末ギリギリまで動きがあった。そのため、連日"ナマ"のニュースが紙面を飾り、経済部記者は例年よりもずっと忙しい年末を過ごしたのである。