ふたりとものびのびしすぎ!?(撮影/有高唯之)↑画像をクリックすると拡大します
お笑い芸人にとって、自分たちの名前が付いた「冠番組」を持つことは、目標のひとつだという。くりぃむしちゅー、初めての冠番組は、2004年~2008年に放送された『くりぃむナントカ』(テレビ朝日系)だ。今、第一線で活躍する彼らにとっても、この番組は重要だったそう。
上田「『くりぃむナントカ』が終わったっていうのは、車の部品がひとつないみたいなもんで、僕らは今うまいこと走れてない感じがするんですよ。だから、早く修理から帰ってきてほしいなあと」
と、上田は得意の例え話で番組への想いを語る。しかし、番組が始まった時点では、そこまで大きな期待を持って臨んでいたわけではなかったのだとか。
有田「もちろん若手の頃は、冠番組を持ちたかったですけど、ボキャブラブームが終わって、コンビ名が変わってとか、いろいろあってからは、もうあんまりそういうことを思わなくなっていたんですよね」
そんなあきらめムードの中で、棚からぼた餅のように転がってきた冠番組。それを肩に力を入れずにやっていたら、番組そのものがどんどん面白くなっていったのだという。この番組では通常の彼らとは逆に、上田ではなく有田が司会を担当していた。
上田「言葉は悪いですけど、僕はこの番組に関しては、わりと無責任にやらせてもらってた感じですね」
有田「僕も司会側で無責任にやってましたね。しかも、スタッフもみんな無責任だったんですよ(笑)。みんながみんな遊びに来てるような感覚でしたね」
9月30日、そんな『くりぃむナントカ』のDVDが発売された。
有田「この番組って、楽屋で雑談のつもりで話してたことが、そのまま企画になっていった感じだったんですよね。確かに今、こういう番組ってないんですわ。こういう『タモリ倶楽部』みたいな番組を、一生続けていけたらいいですね」
彼らの欠けた車の部品を埋める次なるプロジェクトとは、いったいなんなのだろうか? (ラリー遠田)
くりぃむしちゅー
上田晋也(左、ツッコミ担当)と有田哲平(右、ボケ担当)によるお笑いコンビ。1991年に「海砂利水魚」の名前でコンビを結成。フジテレビのバラエティ番組『ボキャブラ天国』などに出演し、人気を博す。2000年にコンビ名を『くりぃむしちゅー』に改名。現在、ピンでの出演を含め、多数のレギュラー番組を抱えている。
『くりぃむナントカvol.1~3』
2004年にくりぃむしちゅー初の冠番組としてテレビ朝日で放送を開始し、独自の企画で人気を博した番組『くりぃむナントカ』が初のDVD化! さまざまな場所で、その場所にある間違い(ビンカンポイント)を回答する「芸能界ビンカン選手権」や有名人のファンを自称する芸能人が集まり、誰が一番のファンかを決める「第1回長渕剛ファン王決定戦」などの、人気コーナーが多数収録。(※画像はVOL.1) 発売/テレビ朝日 販売/アニプレックス 価格/各2940円(税込)