アニメ業界や映像界からもアツい視線を集めるMOGRA
いまやアニメは日本の一大文化産業となり、秋葉原はその聖地として世界中から注目される都市となった。アキバでは、そこら中でアニソンが流れている。一方で、これまではアキバ文化を敬遠していた、オシャレ人の領域であったクラブにも、アニソンイベントという形で、その文化は浸透してきている。
「アニソン系イベントって増えたと思うんですけど、それは渋谷とかの、オタクとはあんまり関係ない場所で盛り上がってきた。アキバでははやってないんですよね。だから逆輸入的にクラブをオープンして、一緒に楽しめればと思ったんです」
そう語るのは「MOGRA(モグラ)」の店長・D-YAMA氏。同店は、今年8月にアキバに初めてオープンしたクラブとして注目を集めている。
アキバという立地を生かした、アニソンや電波系イベントを中心にスケジュールを組んでいるが、ほかにも「一晩中エロゲをやり続けるイベントもありますよ」(専属DJのDJシーザー氏)や「"リア充(現実の生活が充実している人のこと)ナイト"っていう、渋谷のクラブで流れてるようなダンスミュージックをかけて、クラブ入門編として楽しんでもらえるイベントもあります。今後も、いろんな楽しみ方を提案していきたいですね」(D-YAMA氏)などと、アキバ文化や、クラブカルチャーだけにとらわれない、さまざまな試みをしているようだ。
「あと、でかいスクリーンが3面にバーンとあるんで、そこでアニメを流すと圧倒されますよ! オタ芸あり、アニソンありのMOGRAが、アキバにあります!」(DJシーザー氏)
MOGRAはアニソンイベントの聖地となるか!? 今後が気になるところだ。
(大山ユースケ)
『MOGRA』
オタクの聖地・秋葉原にオープンしたDJバー。アキバならではの、アニソンやゲーム音楽、電波ソングなどのイベントや、ゲームイベントなども開催している。また平日でイベントのない日にはバー営業を行っており、DJがプレイするアニソンやJ-Popなどを聴きつつ、お酒やフードを楽しめる。〈http://club-mogra.jp/〉