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第1特集
一時期太った夏帆よ、成海璃子よ、ドンマイ!!

北川昌弘がアツく吠える!! "美少女劣化"は「最強の証」

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そもそも"劣化"なんてひどい言い草。我々も悲しいけど本人もきっと悲しんでるゾ!!

 15歳で女子大生役を演じるなど、その大人びた美少女性において驚異の完成度を誇っていた成海璃子が、昨年秋に主演映画『罪とか罰とか』の試写会で激太りした姿を見せ、映画とは別の話題をさらってしまったのは記憶に新しいところ。ほかにも、映画『天然コケッコー』で異次元のかわいさを見せつけた夏帆や、ハロプロ史上最年少の12歳で写真集を出したBerryz工房の菅谷梨沙子など、かつてはトップクラスの美しさ、かわいさを誇った美少女タレントたち"劣化"が叫ばれている昨今。過去にも、元モー娘。の辻ちゃん加護ちゃんなどなど、我々は、さまざまな美少女の悲しき"劣化"を目の当たりにしてきた。

 思春期の成長で体がデカくなったり、あるいはストレスで太ったり。美少女たちもまた人の子であることはわかるのだが……。いったい我ら美少女ファンは、この由々しき「劣化問題」とどう向き合ったらよいのだろうか?

「そもそも美少女とは、すべからく劣化するもの。それを織り込み済みで応援するのが、正しい心構えでしょう」

と語ってくれたのは、長年美少女シーンを追い続けている、アイドルウォッチャーの北川昌弘氏。

「かつてのゴクミや宮沢りえもそうでしたが、思うに、『美少女』のピークは12~13歳。ただ、この時期に芸能活動をしていること自体、実はかなりレアケースなんですね。普通は高校生くらいでデビューするため、若手のアイドルや女優といっても、そのコの旬な美少女時代を、僕らは見ていない可能性がある」

 小中学生では親や学校の許しを得ることが難しく、ましてや地方出身の子ならば親元を離れて東京に来なければならないわけで、ハードルはより高まる。事実、美少女輩出の代名詞、オスカープロモーション主催の「全日本国民的美少女コンテスト」では、小学校6年生が受賞するなどグランプリ受賞者が年々低年齢化したが、前述のような理由で芸能活動を始めることができず、受賞者が高校生になるまで待っている間に次のグランプリが続々と決まってしまうという悪循環に陥り、受賞の価値を存分に生かせないという問題に見舞われていたという。

「そう考えると、美少女が一番旬な時期に活動してくれていること自体、非常にありがたい話なわけです。本来なら、その姿はごく一部の身近な人たちしか見られないわけですから。私が見てきた限り、そこから美少女性が上がり続ける人はいません。年を重ねる以上、それは仕方のないこと。ピークを見せてしまうと、どうしてもその後は、良い時期と比べられ続けてしまうという損な運命にある。逆に、徐々にかわいくなるコというのは、最初がダメだったってことですからね(笑)。つまり、劣化が話題になること自体、トップクラスの美少女だという証拠ですよ。まあ、安達祐実ちゃんなんかは今でも奇跡的に童顔をキープしてますが(笑)」

 つまり美少女は、期間限定の特別な存在としてありがたく享受すべし。声高に劣化を叫ぶなどして女の子が心を壊しでもしたら、それこそローティーンの芸能活動が規制すらされかねないと北川氏は警鐘を鳴らす。

「それで美少女が見られなくなってしまうことこそが、ファンとしては一番悲しい事態ですよね。仮に美少女性が失われても、タレント性や演技力など、別の魅力をつけていけばいいわけです。例えば成海璃子ちゃんから、一時期太ったというだけでそっぽを向いてしまうのはあまりにもったいない。むしろ、成長期なのに体重が増えないことのほうがよほど心配なわけで……温かい目で見守りましょう!!」

 美少女だって人間だ!ということでファンとしても懐深く構えるべし!

(清田隆之/BLOCKBUSTER)

北川昌弘
1957年、北海道生まれ。アイドルウォッチャー。「月刊少年チャンピオン」(秋田書店)などで連載を持ち、『アイドル"独断と偏見"情報局』(スカパー! 371ch)にも出演中。


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