サイゾーpremium  > 連載  > 鮫肌文殊と山名宏和の「だから直接聞いてみた」  > 一度開けた炭酸飲料の炭酸を、 抜けにくく...
連載
鮫肌文殊と山名宏和の「だから直接聞いてみた」第44回

一度開けた炭酸飲料の炭酸を、 抜けにくくすることはできませんか?

+お気に入りに追加
0909samehadasaida.jpg
photo by bhollar from flickr

今回の回答者 サントリーお客様相談室 様

 夏は炭酸である。

 実際、サイダーなどの炭酸飲料の消費量は夏場のほうが増えるそうだし、僕も普段は飲まない炭酸飲料を頻繁に飲むようになる。

 中でも我が家で一番よく飲まれる炭酸飲料は、ウイスキーのソーダ割りだろう。つまり、ハイボールだ。ハイボールというと、サントリーの販売戦略にうまいこと乗せられてしまっているようだが、サントリーのCMが始まる前から、夏場にはハイボールをよく飲んでいる。

 使うウイスキーはラフロイグ。ウイスキー専門家が、ラフロイグをソーダで割ると美味いと教えてくれたのだ。ラフロイグはスモーキーな味わいのかなりクセのある酒で、好き嫌いが分かれるところだが、ソーダで割ると、あらビックリ、そのクセがいい感じに薄まって、蒸し暑い夏にはぴったりの酒となる。

 と、ここまで書いて気づいたのだが、そういえばラフロイグもサントリーが扱っている酒ではないか。しまった。またしてもサントリーの片棒を担いでしまったか。

 そんなわけで、我が家の冷蔵庫には、夏場になるとソーダが常備される。500㎖のボトルだ。これをひと晩で飲みきることはなかなかない。半分使って、残り半分は次の日の夜に使うことになる。

 だが、2日目のソーダはどうしても炭酸が抜けてしまっている。初日のさわやかさがない。太ってしまったジュノンボーイのようだ。なので、ちょっとがっかりとした気分で酒を飲むことになる。

 しかし、僕の場合、500㎖だからまだ2日で飲みきれる。では、もっと大きなペットボトルで炭酸飲料を飲んでいる人たちはどうなのか。3日4日にわたって飲めば、炭酸はかなり抜けてしまうことだろう。

 あの抜けていく炭酸、なんとかならないものなのか。

 そこで片棒を担いだ代わりに、数ある飲料メーカーの中から、サントリーお客様相談室に直接聞いてみた。

 『一度開けた炭酸飲料の炭酸を、抜けにくくすることはできませんか?』

担当者  そうですね、いわゆる一回栓を開けたことによって空気中の酸素とかが、ペットボトルの中に入ってしまうことが炭酸の抜けてしまう原因になってしまうのですが、通常のペットボトルのキャップを閉めていただくほかに、ちょっとビンの形状でハマるかどうかわからないのですが、市販されているもので、一回栓を開けたときに、中の空気を追い出して栓をするような道具が売られていることがあるというのは聞いたことがございますので。

──なるほど。

担当者  なので、そういったものをお使いいただくしかないんですけども、それも完全に炭酸が抜けるというのを防ぐものではないと思いますので、徐々に抜けていくことには変わりはないと思います。なるべく、栓を開けた後にはお早めに飲んでいただくことをお勧めしておりますので、まあだいたい500㎖のペットボトルだと、その日に飲んでいただくことをお勧めしております。

──そうですか。

担当者  大きい2ℓのサイズも、衛生面を考えてお早めに飲んでいただきたいと考えております。だいたい栓を開けてから2~3日をご案内しておりますので、その期間内に飲んでいただけたら、完全に炭酸が抜けてしまうということはないので、お早めに飲んでいただくことがよろしいかと思います。

とても親切な説明だった。だが、中身はほとんどない。それがなんとも哀しい。それはまるで丁寧な仕事をするけどブサイクな風俗嬢のような哀しさだったのだ。

[サントリーホールディングス株式会社]
1899年に創業され、今年4月に持ち株会社として設立された、国内屈指の総合飲料メーカー。ちなみにラフロイグとは、スコットランドのアイラ島内におけるスコッチウィスキー蒸溜所、またはそこで産出されるウィスキーの名称である。日本での販売ライセンスはサントリーが持ち、750㎖で4000円前後。

やまな・ひろかず
1967年、東京にて誕生。放送作家。『行列ができる法律相談所』『ザ!鉄腕!DASH!!』(ともに日テレ系)などを手がける。担当番組がひとつ終わることになったのだが、幸いにも10月スタートの新たな番組の依頼が来ました。しかし、電話で番組内容を告げられる前に、まず「金がないんだけど」。まあ、タレントのギャラも下がってますからねえ。


Recommended by logly
サイゾープレミアム

2024年11月号

サヨクおじさんが物申す 腐敗大国ニッポンの最新論点

NEWS SOURCE

サイゾーパブリシティ