ストーカーファンから携帯をひったくられた、Hey!Say!JUMP森本龍太郎。まだ14歳!
6月17日、Hey!Say!JUMP森本龍太郎の携帯電話をひったくったとして、17歳の無職少年が逮捕された。実はこの少年、以前から森本に過剰なつきまとい行為を続けていたストーカーで、森本は半年ほど前から警察に相談を寄せていたという。
過去から現在に至るまで、ジャニーズの熱烈なファンによる悪質行為は後を断たない。自宅での待ち伏せやいたずら電話は序の口で、中には持ち物を盗んだり、郵便物を持ち去るなど軽犯罪に及ぶ輩も。人気商売の代償とはいえ、タレントや家族にとってはたまったものではないだろう。
「ルールを守って出待ちをする"オリキ"に対し、好き勝手にアイドルを追いかけ回すファンは"やらかし"と呼ばれています。罵倒されたり殴られたりジュースをかけられたりしても、逆に『相手にしてもらった』『顔を覚えてくれた』と喜んでいるんだから、相当な強心臓ですよね」(オリキ経験者)
中でもいま最も勢いがあるといわれているのが、冒頭の森本をはじめとするHey!Say!JUMPのやらかしだ。
やらかし
ファン組織の統率をつかさどる「トップさん」を中心にピラミッド構造で統率が取れた「オリキ」とは対称的に、ストーカー行為をはばからないジャニーズタレントへのおっかけ集団のこと。過激であればあるほど、仲間内では英雄視されることも……。
「有名なのが"平成処女軍団"と呼ばれるグループ。私物を盗む、メンバーを脅す、ほかのファンを潰すなどの過激な行為から、史上最悪のやらかしグループとも言われています。彼女たちの執拗なつきまといによって、うつ状態になっているメンバーもいるとか。なのに、彼女らに憧れる"信者"も現れ、握手会まで開催される始末。ワケがわかりません」(山田涼介のオリキ)
7月25~26日、Hey!Say!JUMP夏コン開演前の時間を利用して新横浜で開催されたというこの握手会には、熱心な"信者"たちがファンレターやプレゼントを持って集まり、中には「会えてうれしい」と泣き出す女の子の姿もみられたという。単なるストーカーが崇められてしまうのだから、世も末だ。
さらに驚かされるのが、男性のやらかしグループの存在。こちらは"平成童貞BOYS"と名乗り、同じく迷惑行為を繰り返している。
「メンバー自身は『ホモじゃない!』と力説していて、どちらかといえば憧れに近い感情で動いているみたいですね。童貞BOYSは10代中心ですが、彼ら以外にも、Hey!Say!JUMPにはナゼか30代~40代くらいのおじさんファンも多くてちょっと異様な雰囲気です。同年代ならまだしも、年上の男の人が相手では、アイドルたちも応戦しづらいと思うから……心配ですね」(同)
インターネットなど情報網の発達により、こうしたストーカー行為は年々激しさを増す一方だが、肝心のジャニーズ事務所の対応はかなり慎重だ。
「『僕らはルールを守らないファンが嫌いです!』などとタレントに直筆メッセージを書かせて良心に訴えかけようとしているみたいですが、ほとんど効き目はありません。問題のある人物はリストアップして注意しているといいますが……」(事情通)
小さな子どもたちには、"遭遇したら写メを撮って事務所に送るように"との指示が与えられているというが、結局のところ、実際の対応はタレント個人に任されているのが現状。KAT-TUNのやらかしが激しかった頃、赤西仁や中丸雄一が、おっかけ現場を仕切る"トップ"らと共にやらかしを写メで記録して事務所に通報したり警察に突き出すなどの「やらかし狩り」で応戦していたこともあったが、Jr.など年若いアイドルは、ひたすら我慢する……という場合も多いようだ。しかし、女性のやらかしならともかく、男性が相手となると、シャレにならない事態に陥ることも。
「過去には、Jr.だった山下智久が男性から液体を振りかけられるという事件も発生しました。男性は『魂を入れ替えたかった』と供述したそうですが、かけられたのが危険な薬品だったらと考えると……。今回の森本の事件でも、少年は『ナイフを持っている』と森本を脅しており、一歩間違えれば大事件に発展したかもしれません」(同)
ファンと名乗る男性に銃殺されたジョン・レノンの例を見るまでもなく、熱狂的なファンの"思い込み"による行為ほど恐ろしいものはない。今はただ、これ以上の被害が出ないことを祈るのみだ。
(竹辻倫子&平松優子)